くんろく日記

以下、映画と全然関係ない話です

先日、AV屋さんで見た光景を整理し、己の心の中に消化するために、ここに書いておきたいとおもう。
あれは金曜日の夜であった。仕事を終えた私は、近所のAV屋で何かしらの商品を買おうと思い、5キロ先まで足を延ばすことにした。そして色々な商品を眺めながら、十五分もした頃だろうか。
ドタドタドタドタ!
誰かが店内に駆け込んでくる音がした。普通、ああいう店では、客は紳士的に振る舞うものである。事実、私の傍らで580円均一中古コーナーを見ていた老人も、極めて紳士的に、商品を大切そうに扱っていた。
「駆け足で入ってくるとは不粋な……、何をそんなに急いでいるのか?」
程なくして、派手な足音の主が見えた。
派手なシャツに金のチェーン。パンチパーマにサングラス。絵に描いたような「その筋」の人であった。
「これはただ事ではないぞ」
私はそう思った。心なしか、お隣のご老人も緊張しているようである。
男はそのまま店内の「大人の玩具コーナー」に入って行った。そして、再び、
ドタドタドタドタ!
派手な足音をさせながらカウンターに向かった。幾つかの商品を抱えて…。
「いらっしゃいませ」
店員の声が聞こえた。
「おう!」
男の声がした。典型的な、日常会話が恫喝に聴こえる様な、ドスの効いた声であった。
そんなドスの効いた声で、男は続けた。
「おまえ、チ×コ大きくなるジュポジュポする機械ってどれだよ?」
やはり、ただ事ではなかった。店内に緊張が走る。お隣のご老人も、それまで和やかな顔だったのに、男の発言を聞くや否や、眉間に皺を寄せ、腕を組んだ。
「ジュポジュポするやつでチ×コが大きくなるって聞いたんだよ!」
「お客様、それはですね……」
店員は何と答えるのだろうか?店内すべての意識が注がれる。
「このTENGAというものは、そういう商品ではございません」
TENGA、いわゆるオナホールである。男性器を挿入し、上下運動を行うことで、快楽を得る器具だ。ただ、あくまで快楽を得るための器具であり、少なくとも私は、男性器を大きくする効果があるとは聞いたことがない。
「これ、チ×コをジュポジュポするやつやろ!」
「いえ、これはジュポジュポはしますが、大きくはなりません」
店員の誠実な対応が胸を打つ。気付けば、お隣の老人はDVDコーナーに背を向け、完全にカウンターを注視している。
「じゃあチ×コを大きくするジュポジュポはないんか?」
「それは…恐らくですね…」
店員さんはそう言うと、店の奥に入ってゆき、段ボール箱を持って戻ってきた。
「こちらになるかと思います」
それは、エロ本やエロ広告で一度は見たことがあるものだった。そう、あのポンプである。筒状の中に男性器を挿入し、空気圧で増大させるというアイテムだ。
「これで大きくなるんかい?」
男が問う。
その瞬間、もはや「コト」は一人の客と店員の会話ではすまなくなった。
男の問いは、誰もが思ってはいるが聞けないことだった。男はそれを口に出したのだ。
やがて、店員が口を開いた。
「お客様、正直に申し上げますと、確実に増大するとは断言できません。また、とても長い時間と、相応の訓練が必要になります。しかし、その訓練と時間を費やしても、100%確実に増大するとは断言できません」
真摯な回答であった。商品の性質とリスクをきちんと説明したのだ。しかし、それは真摯ではあるが残酷な回答だった。大きくなるか分からない、しかし相応の訓練と時間を費やす必要がある……それは可能性と言う無限の大海で宝島を捜すようなもの。
この回答を前に、男はどう答えるのか?
さすがの男も、購入を躊躇するのではないか?
そんな私の考えは、すぐさま打ち砕かれた。
ヘッ、上等だよ
この時、この会話は男たちの寓話へと昇華された。
可能性という海はあまりに広い。多くの船員たちの命を飲み込む。しかし、それでも、大海に漕ぎ出さねば宝島には辿り点けないのだ。男は漕ぎ出した。それも「上等だ」と天にうそぶいて。
「ありがとうございましたー」
店員の声が響く頃、店内は確実に、数十分前とは違う空気に満たされていた。
確かに俺たちは見たのだ。嵐の海へ漕ぎ出す男の姿を。その船出を。
これから先、俺たちも色々な困難に出くわすだろう。だがしかし、その度に、俺たちは今日見た光景を思い出すのだ。
店を出ると、大きな月と目が合った。それはまるで、圧倒的な力で私を見下ろす強者のよう。
思えば、仕事でやらねばならないことが山積みだ。これから先、不可能なことにも挑戦しなければならないだろう。しかし、しかしだ……
「上等だよ」
私はそう呟き、ニヤリと笑った。

カサンドラ獄中記 : 男として、人として (via miscforseek)


「先生、○○科で名医はいないでしょうか」という質問が来ました。


ホイ来た。それは当院でのFAQです。患者の住所を確認。
そしてその近隣には名医のA先生がおられます。


(きっといつものパターンだろうな)と思い、慎重に聞いていきます。


「あなたはS市にお住いでしたね」

「はい」

「もうすでに近隣の先生にはおかかりである、と考えてよろしいですね」

「はい」

「では、評判の良い、患者のとても多い先生にすでにおかかりになったのではないですか?」

「はい。A先生です」

「やっぱり、それでどうなりました?」

「実は一ヶ月ほど前にかかったのですが、処置して、これで治ると言われたんです」

「なるほど。しかし治らずに黙って別の医院に行きましたね?」

「そうなんです。またなってしまったので、今度はB病院に行きました。そうしたら、B病院では前の処置が悪いと言うんです」

「なるほど、でもB病院でも治ってないんでしょ?」

「そうなんです」

「私、A先生は名医だと思ってます。厳しすぎるっていう評判もありますけれどね。まず、見立てが良いです。診断が正しい。これは大切なことです。実はB病院でやっている定期的な研究会がありまして、私それに出るんですけれど、そこで毎回発表されている開業医ってA先生だけです。他の先生たちより圧倒的に珍しい症例が多いです。そしてとても頭が良いです。こういう研究会でどういう活動をしているのか、って実は医者の実力を一番知るいい機会。名医だと思う次の理由は患者が多い事です。あんなに厳しくてもやっぱり多いんです。どうしてか。治るからでしょ?あと、あなたにもそうだけれど、『治りますよ』って言ったんでしょ?つまり混んでいるのは次回も来なさいと強制しているからじゃないっていう証明です。混んでいる医院の中には予約を必ずとるところが多いですからね。でもそうじゃないことがあなたの言動からわかって、良かったです。ますます名医だと確信を持ちました。さて、B病院。診てくれた先生、ひよっこでしたよね?」

「ええ、まあ。若い先生で」

「B病院が損してるなあと思うのは、前の医療機関の批判を必ずする先生が多いってところです。自分が上手くいかない時の保険をかけちゃう」

「自信がないんでしょうか」

「だとすれば、損ですよね。きっと上の先生の言動を真似しているだけなんですけれど。そこがB病院の惜しいところです。でもあなたが紹介状を持っていかないのが悪いんですけれどね。今聞いたところではA先生の処置は正しいです。でもね、あなたは再発をするリスクを持ってる。これは再発してからわかります。再発してから情報を集めるのが効率が良いですからA先生のやり方は正解だと思うんです。だからあなたが失敗だったのは治らなかった時にA先生のところにもう一度行かなかったことです。名医ってのはまた来いとは言わないことが多いです。だって患者さん減らしたいんだもん。そこで淘汰されるわけ。あなた淘汰されちゃったんです。だからあなたの通院パターンでは誰も名医になることは出来ません。逆にいうとあなたは名医にはかかれないんです」

「えー」

「だってそうでしょ。最初から名医にかかっちゃってるんです。でも親切でもない、手取り足取りでもなかった、という理由で二度とかからなかったんです。名医はなんとなく患者さんを減らそうとする、という法則があることさえ知っていればねえ。惜しい。ちなみに名医はこんな無駄話はしない」

「じゃあもう一度かかるのが良いんですね」

「です。治らなかった時こそ名医の真価が発揮されます。そこから糖尿病とか膠原病とか別の病気が見つかることがある。良い患者さんというのは先生とのコミュニケーションがうまい。あなたもそうなれるようにしてください」



名医を探している人にある程度共通する特徴があります。

1)自分がかかっている医師の真価がわからず素通りしている。
2)なぜなら「後医は名医」の法則を信用しすぎており、あとに聞いた意見を優先するから。
3)コミュニケーションが上手いと思っているけれど、本当は下手で、前に引き返すことが出来ない。

常にベルトコンベアーに乗っているかのように、一方通行でドクターショッピングをする人に名医を見つけられるわけがありません。


ほとんどがこんな具合なので、まずはその人の経過を聞いてみます。すると途中ですでに答えを出してくださっている先生がおられ、しかしそこを無視して通りすぎてしまっている、という事がよくあります。そして通りすぎてしまう理由がコミュニケーション不足です。

ちょっとだけ考え方を変えると良い医療が受けられるのにもったいないことです。良くならないときにいかに上手く情報を医師に伝えられるか、です。メモを書いて持っていく。自分の病歴を詳しく話す。できる事はたくさんあると思います。

鵜川医院ブログ: 名医を探している人たちに共通する特徴 (via petapeta)


作家鈴木光司さん曰く表現する事は勇気を持つ事。花は美しいというと「美しくない花もある」という人が出てくる。そのクレームを想定し「美しい花もあるが美しくない花もある」と書く。それはもはや言う必要のない文となる。全ての人が納得する文では表現にならない。勇気が必要なんだ。力をもらった。

Twitter / 牧野克彦 (SBSアナウンサー) (via yuria, otsune) (via bardiche-side-b) (via mcsgsym) (via quote-over100notes-jp) (via koshian) (via hanemimi) (via kanabow) (via katoyuu)


2 名無しさん@12周年 :2012/02/15(水) 01:17:28.43 ID:xOw4ewDn0
今まで無職とか、派遣の人を馬鹿にして笑い者にして、やれ自己責任だ、甘えだ、ゴミだのクズだのと叩いて、「勝手に飢え死にさせとけw」とか残酷なことばかり吐き捨ててたけど、それらの行為の報いは全部自国、ひいては自分の企業、自分の生活に跳ね返ってくる。
それに為政者はおろか、保守の2chねらすら気付いてない。

本来なら、「お願いしてでも」20~40代なんて安定雇用で「全員」が働いて「頂いて」、結婚してもらって子供最低2人以上、出来れば3人、4人と産んでもらわないと困るのに、その現役世代が最初の就職如きですら悲壮感漂わせながら必死に求職活動しないといけなく、大勢がつまずくような社会にしてしまった。
そして一度つまずいたら二度と戻れない社会を、弱者を馬鹿にしてそのまま放置してきた。
現役世代に金の不安を与えたら、それが非婚化・少子化に直結するのは当たり前のこと。本当に愚かだ。

社会全体でニートだ派遣だと弱い男性をクズ扱いして、「こんな人間誰が採るんだよw」といって笑い者にして余裕ぶっこいてた会社員様が、超少子高齢化・人口減少による内需の縮小で、自分の所属してる企業が大赤字で潰れる。そして年金も破たんし国ごと崩壊。
今自分がこの日本と言う豊かな国で、豊かなインフラで、幸せに生活出来てるのは、「この国のどこかの誰かが子供を作ってくれて、その国力によって維持されてる」ものなのに。
昔の為政者はそれが分かってた。
「全員揃って、みんなで豊かにならないと、国は決して繁栄しない」ことを知ってた。
だから必死の思いで貧しい国民をなくそうとした。

「自分だけ金持ちでいられる」なんてそんな虫のいい話は決してない。
金持ちになるには、庶民に自分の会社の商品を買ってもらってなんぼだから。
その庶民をないがしろにして、子供産めないような状況になっても「自己責任」「努力不足」と吐き捨ててたら、自分のところの商品を買ってくれる人がいなくなるのは当たり前のこと。
それで今、超一流企業の自動車産業すら危機に貧してる。

安泰と思ってた自分の企業が、その報いを一身に受けて潰れる日が来るなんて夢にも思ってなかっただろう。
弱い者を大事にしなかった国は滅びる。弱者を馬鹿にして見捨てた報いは全て自分に返ってくる。
因果応報。

若者が正規雇用に就けない社会の行く末とは… (via theemitter)

いまの公務員叩きが終わったら、次は必ず「正社員は恵まれている」という話になる。

そうなったらこれまで叩かれていた公務員、無職、派遣の人達が、一斉にそのムードに乗っかって、牙を剥いてくることになるというのは、どこまでいま自覚して、公務員、無職、派遣叩きしているかというのは、注視してみている。

(via toronei)